【暖冬?厳冬?】2021年1-3月シーズンの降雪や気温予測/北海道、東北、新潟、長野のスキーは大丈夫?気象庁発表
ラニーニャ現象のおかげで厳冬といわれる今シーズン。スキー場にはまだ雪はなさそうだが、11月3日には 北海道初雪を観測するなど徐々にシーズンの到来の兆しを感じさせる季節になってきた。2020-21シーズンの年末年始の天気予報が気になる。
暖冬?厳冬?2021年1-3月シーズンの降雪や気温予測/北海道、東北、新潟、長野のスキーは大丈夫?気象庁発表
ただ、スキーシーズンで一番気になるのはゲレンデコンディション。年末年始だと雪が少なかったり、3月には期待していたほどの積雪が残っていなかったりと心配はつきもの。
いま足元で分かる予測をまとめてみました。
北海道や東北、新潟、長野などの国内スキー場の天気はどのような予測なのか。昨シーズンのような記録的な暖冬にならないことを祈りつつ今シーズンを占う。
■そもそも「ラニーニャ現象」とは?
ラニーニャ現象とは以前の記事でもふれたが…
太平洋赤道近くの日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」とは逆の、海面水温が平年より低い状態が続く現象を指す。一般的には西高東低の冬型の気圧配置が強まり冬場は平年に比べて寒くなる傾向になる。
これはウインタースポーツをこよなく愛する人々にとっては格好のニュースで、積雪豊富なシーズンを期待できる。昨今の温暖化現象により雪不足に悩まされる例年とは違うという淡い期待が出てくる。
■北海道地方の3カ月。2020-2021年シーズンは微妙??
果たして、ニセコやルスツがある今年の北海道は雪が多いのか?
2020年11月の気象庁の最新発表によれば、この3カ月の北海道は寒気の影響は受けにくく、降雪量は平年並か少ないとの予想。せめて平年並みを期待したいが雪は少ない可能性が高い。
ただ低気圧の影響は受けやすい面もある。寒気が南下すれば雪が長続きするが、低気圧は通り過ぎるだけなので、そんなに多くの降雪は期待できない。
ラニーニャ効果で厳冬なのかと期待したが、温暖化などの影響もあるようで残念ながら良くて平年並みということになりそう。
・12月の予報…冬型の気圧配置は平年と同じ。平年並みに雪、曇りが多い
・1月の予報…冬型の気圧配置は弱いが低気圧の影響は受けやすい。平年並みに雪、曇りが多い
・2月の予報… 冬型の気圧配置は弱く低気圧の影響はやや受けやすい。平年並みに雪、曇りが多い
今年の夏からラニーニャ現象が起きているという。この冬にかけて90%の確率でラニーニャ現象が続くようだが、どうやら北海道に雪をたくさん降らせるという単純な話ではないようだ。
(※夜のライブカメラは何も見えない状況です)
先日の雪で北海道のニセコグラン・ヒラフのライブカメラには、真っ白な雪化粧が見られて少し安心していたが、場合によってはすぐに消えてしまう可能性もある。
気象庁発表の資料によれば、この図のように雪が少ない予報だ...
↓↓↓過去に書いた北海道おすすめスキー場の記事。今年の雪の心配はなさそう?
■東北・山形県の蔵王がある東北地方は平年並みの雪になりそう
東北地方の日本海側はむこう3カ月の気温は平年並みだが11月はやや高くなる。ただ、12月、1月、2月にかけて平年並みに戻る予想で極端な暖冬にはならないようだ。
・12月の予報…平年と同様に曇り、雨、雪が多い。気温、降水量ともに平年並み
・1月の予報…平年と同様に雪や曇りが多い。気温、降水量ともにほぼ平年並み
・2月の予報…平年と同様に雪や曇りが多い。気温、降水量ともに平年並み
実は今シーズンの年末年始に、東北地方の山形県蔵王温泉スキー場に初めて行く計画で、東北地方の積雪量が非常に気になっている。
新型コロナウイルス感染症の問題もつきまとうが、そもぞも雪がなくて計画がなくなるという事態もは避けたい。
昨年並みの暖冬になってしまえば滑れてもかなり微妙なスキーツアーになると予想していたので平年並みという言葉だけでも少し安心する。
蔵王のライブカメラの映像を見たが、ニセコよりもたくさん降っていたので今シーズンは期待できる。
昨シーズンの新潟にある「神立スノーリゾート」は年末に行ったが、ギリギリでのゲレンデ開きで、さすがに滑れたモノではなかった。午後になると枝などのブッシュや石が出てきて悲惨な状況だった。
雪深い蔵王で平年並みであるのならば、年末年始にスノーモンスターは見られなくとも、十分に楽しめる積雪量であればありがたい。
■新潟県が含まれる北陸地方の気温は12月は、ほぼ平年並み
新潟県が含まれる北陸地方はむこう3カ月は気温は、ほぼ平年並みの見込み。12月は平年よりも低い予想だったが平年並みに修正。12月と1月の降雪量も平年並みという予想だ。北海道や東北地方に比べて例年のゲレンデコンディションと比べて若干良いようだ。
・12月の予報…冬型の気圧配置の影響で気温はほぼ平年並み。平年並みに曇り、雨や雪が多い。
・1月の予報…冬型の気圧配置の影響で平年と同様に曇りや雪、雨が多い。
・2月の予報…2月も同じく冬型の気圧配置の影響で平年と同様に曇りや雪、雨が多い。
↓↓↓昨年は記録的な暖冬で新潟のスキー場がかなりヤバい状態だった。神立スノーリゾートの様子はこちら
■志賀など長野県が含まれる関東甲信地方は
関東甲信地方は向こう3カ月、気温はほぼ平年並みという。
気象庁の統計では関東平野も含めた予報なので長野県の厳密な積雪状況はよくわからない。
ただ想定するに3か月は平年並みの予報になりそうだ。
・12月の予報…低気圧の影響を受けにくく晴れの日が多い
・1月の予報…こちらも晴れの日が多い。
・2月の予報…こちらも晴れの日が多いという。
(※志賀高原の発哺温泉からの景色になります)
関東甲信地方が対象なので関東平野を含めたざっくりとした予測。ある程度の誤差はあると思うが、北陸地方と同様、12月の気温は低いという。早めに雪が降る可能性もあるので、昨シーズンのように全国のスキー場がまともに開かないという事態は避けられそう。