3月のスキーは?気象庁1か月予報を読み解く/新型コロナで北海道が緊急事態宣言/新潟、長野の天気は?
2020年の今シーズンにもうワントライということで北海道に2回目の訪問を予定している。
ニセコでは上質のパウダースノーが体験できたが、今度は北海道で有数の積雪量を誇るキロロに行く予定だ。
しかし今シーズンは暖冬による質の悪化が心配。それに加え新型肺炎コロナウイルスの影響が気になる。
3月のスキーは?気象庁1か月予報を読み解く/新型コロナで北海道が緊急事態宣言/新潟、長野の天気は?
この記事を書いている矢先、北海道が新型コロナウイルスの影響を受けて「緊急事態宣言」を発表した。
事態は深刻のようで、2月29日現在で分かっている情報を整理してみた。
3月のスキーツアーの雲行きが徐々に怪しくなるなか、冷静に事態を分析し、どのようなリスクが潜んでいるか検討します。
■北海道が出した緊急事態宣言とは?
北海道の鈴木知事が新型コロナウイルスの対策会議で「緊急事態宣言」を発表した。
道民に対し、この週末に不要不急の外出をを控えるよう要請した。
国内で感染事例が報告されている飲食店やスポーツジムなど接触の可能性がある可能性を避けるよう想定している。
この緊急事態宣言は3月19日まで。
現時点でこの宣言の情報が把握仕切れていないが強制力があるものではなさそうだが、事態を収束させるための決断をしたようだ。
当然大きな決断なので北海道民からは賛否の声があがっている。
本記事では宣言の良し悪しを述べるのではなく、計画しているスキーが無事に遂行できるのかを確認する情報整理に特化したい。
■スキーのツアー会社の対応は?
残念ながら旅行を頼んだツアー会社の営業窓口が時間外になっているため電話での問い合わせができなかった。
ツアー会社もこの事態を確認中だと思うが、飛行機が飛ばないことやスキーバスが走らない、ホテルが閉鎖、スキー場が閉鎖という事態に自体になれば中止せざるを得ないだろう。
どこかの行程が滞ればツアーはできない。
翌朝も問い合わせるが話し中が続きいまだに確認が取れていない。
■29日の昼時点で確認できたこと
宿泊予定のホテルやスキー場に電話で確認した。
・宿泊先のホテル
2月29日の営業は通常通り。今後、閉鎖されるなどの計画は不明。今後の事態の状況によってはどうなるか分からない部分もあるが、今のところ休業するといったことはないという。
・キロロスノーワールド
2月29日以降の営業は通常通りの予定。こちらも今後の事態の状況によってはどうなるか分からない部分もあるが、今のところ休業するといったことはないという。
かつてこのような経験が無いため誰もが判断できないようだ。足元の営業は続けるが、事態は刻一刻と変わりそう。
緊急事態宣言を受けて北海道内のファミレスや飲食店、百貨店など店舗の臨時休業が広がっている。
今後の事態の変化に備え情報収集をこまめにする予定です。
■全国の平均気温と降水確率は?
そして天気予報はどうなっているのか。
まずは気象庁が2月27日に発表した向こう1カ月(2月29日~3月 28日)見通しにある平均気温から。
気象庁 Japan Meteorological Agency
以下の気象庁発表の全国の平均気温マップからをみると…
全部同じ色??
衝撃の事実…
北日本、東日本、西日本がいずれも80%の確率で平均気温が高いと予想する。
寒気が南下しにくく温かい空気に覆われやすいとある。
特に3月の前半は”かなり”高くなるとの見込みだ。
異常な事態。これほどの予想を見るのも珍しい。
北日本の日本海側という少し広いくくりでみると降水確率は寒気の影響を受けにくいことから、平均並か少ないとそれぞれ40%の確率で予想する。
そして降雪量の予想は少ない60%、平年並み30%、多い10%となっている。
■北海道を中心とした北日本の降水確率と降雪量
さらに北海道の詳細な予測を確認するため札幌管区気象台の発表を見るとさらに厳しい予測が…
▽3月の1カ月通しての予想では
ニセコやキロロのある北海道日本海側「北海道地方日本海側」というくくりでみると降雪量は少ないとする確率が60%と雪が少ない予想。
▽週ごとの予想を北海道地方全体でみると
・3月1週目(2月29日~6日)の予想
平年並み50%、高い30%
晴れるが低気圧や寒気の影響もあり雪や雨の降る日は多いようだ。
・3月2週目(7日~13日)の予想
平年並み10%、高い80%
残念ながら2週目は”かなり”気温が高くなるという見込みという。特に注意を要するようだ。冬型の気圧配置が弱く、この時期としては異常な気温上昇の可能性がある。
雪が溶けないで欲しい。
・3月3週目(14日~20日)の予想
平年並み30%、高い60%
・3月4週目(21日~27日)の予想
平年並み30%、高い60%
3月の後半は冬型の気圧配置は平年より弱い見込みで、気温が高めという予報に変わりないが2週目ほど明確な予報ではないようだ。若干気温が高温から平年並みに近づくという印象。
■東北地方の天気予報
3月の前半は気温がかなり高いとの予想。1、2週目は高いが80%で3、4週目は高いが60%と若干だが平年並みに近づく。
スキー場の多い東北日本海側でみるとこの1カ月は、気温が高い確率が80%。降雪量に関しては少ない70%、平年並み20%、多い10%と少ないようだ。
気温が高く降雪量が少ないとなると、スキー場の雪質はかなり厳しめの予想になる。
こちらも3月の前半は気温がかなり高いとの予想。1週目は高いが60%だが、2週目に入ると北海道、東北と同様に高い80%と平均気温が上昇する。3、4週目は若干落ち着き他会派60%の洋だ。
気になる降雪量は少ない70%、平年並み20%、多い10%と少ない。
■天気と新型コロナの影響・見通しは読めない
個人的には気温が高まる3月の2週目に北海道のキロロに行くことから、かなり厳しいゲレンデコンディションが予想され肩を落としている...
2月29日時点のキロロのスキー場「キロロスノーワールド」は前日比+10㎝の310㎝でパウダースノー。非常にいいゲレンデコンディションをキープしているのだが。
新型コロナウイルスの影響もあり、北海道をはじめ全国で自粛ムードが続くため、そもそもスキー場の営業予定通り続くのか?という疑問もわいてくる。電話で確認した限り、営業は通常通りという言葉を信じて自分の健康管理をしっかりしていきたい。
それでもレジャーの自粛の必要性が出てくると暖冬に追い打ちをかけるように各地の観光業が大きなにダメージを受けてしまう。
2018年に北海道胆振東部地震があった際、復興割りとして観光地を支援する取り組みが行われた。当然、利用者も安く観光できたわけだが、今回はそれ以上に尾を引く影響を考えると、より支援の必要が出てくる。
さらにネット上ではニュースブログの日刊サイゾーが「神田うのさんがスキー画像をアップしたことによる批判殺到」という記事を2月28日に掲載し、話題になっている。通常営業しているスキー場に行っただけなのにSNS上で批判の対象となるこの状況をみると一部の国民が冷静さを失っている気がする。しかしながら神田さんを擁護する意見も多いようだ。
ウイルスはもとより風評、デマ、煽り、自粛、萎縮、不安などいった見えない脅威に立ち向かわなければならない。まずは自己管理の徹底から。