北海道ニセコの積雪状況/雪不足は解消されたか?1カ月予想は2月前半に寒気がやってくる
暖冬の今年、このハイシーズンとなる2月の北海道の雪は大丈夫なのか?このように心配されている方も多いかと思う。北海道の積雪予報と1月にニセコで滑った実体験をもとに今後をうらなってみます。
北海道ニセコの積雪状況/雪不足は解消されたか?1カ月予想は2月前半に寒気がやってくる
現在公表されている天気予報を分析しつつ、北海道の状況を紹介します。
■北海道と全国の積雪状況は?(2月上旬現在の状況)
北海道は今週(2月1日~7日)にかけて、今季一番の寒気が押し寄せ、大雪の警戒が出ている。
都内でもだいぶ寒い日が続く見通し。
一方で暖冬のニュースが連日のように流れる中、例年に比べ全国的に雪が少ない状況は続いている。例えば十勝地方の白銀台スキー場(北海道幕別町)は予定の1カ月遅れとなった2月1日にスキー場がオープンするなど一部スキー場の運営にも打撃を与えている。
また信じられないことだが、秋田県大仙市の市営スキー場は積雪不足と今後の予報を見越して営業が難しいと早期にゲレンデを閉鎖した。全国的に見れば苦戦している状況に変わりはない。
さらになんと、九州北部では初雪が観測さないとして111年ぶりの記録という。
■2月今後の北海道の雪の予想はどうなっている??
気象庁が1月30日に発表した1カ月予報によると、向こう1カ月の北海道日本海側の降雪量の予想は平年並み30%、または少ない40%という予想が出ている。
気象庁 Japan Meteorological Agency
一方で朗報が。
1月24日に発表した3カ月予報の中にある2月の予想に比べ高温となる可能性が減ったということ。これは2月の前半は寒気の影響を受けるため、ほぼ平年並みとなった。気温が低いので雪質も安定する見通し。
だが2月後半は冬型の気圧配置が平年より弱く雪や曇りの日は少ない。暖冬傾向に戻る予想が出ている。
北海道でみれば2月前半はスキー場にとって明るい見通しだが、後半は暖冬傾向が戻り、雪質が悪化する予想が高い。
■実際の北海道の積雪状況に問題はなかった
ゲレンデの雪の状況は実際のところどうなのか?
テレビやニュースメディアの報道を見ても雪が少ない情報は多いが、雪がちゃんとありますというニュース性のない情報が目立たないため、実際の状況が分かりにくい。
以前の記事でも紹介したように、北海道ニセコの積雪は例年より少ないものの雪質は上々。今シーズンの中では最も優先して訪問すべきスキー場といえる。
ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフを例に積雪状況をみると2月の頭に積雪が230㎝と減り雪質もアイスバーンになって一部滑走ができなかったよう。しかし、雪が降ればすぐにパウダースノーに戻るので積雪があればコンディションは回復する見通しのようだ。2月5日現在で245㎝で雪質は乾雪。全面滑走できる状態にある。
■ただ、雪まつりの設営が大変なほど雪不足に悩まされているのも事実
ただ、北海道といっても今年は暖冬。2月4日から2月11日まで開催されている「さっぽろ雪まつり」は、雪不足の影響で会場から2時間もかかる離れた場所から雪を搬入するなどして準備を進めてきた。雪像を作るに苦労したようだ。
気象庁の予想と照らし合わせると早めの訪問が大事になりそう。ただでさえ3月になれば雪が溶け始めるので、今後はこの雪が溶ける度合いは加速するようだ。
■やっぱり最高の雪質をいま楽しむなら北海道一択では
北海道の中でも積雪状況の良否にばらつきがあるのも事実。
それでも日本海側のニセコやキロロ、ルスツなどのスキー場は素晴らしい雪質が楽しめる。今シーズンは暖冬の影響が懸念されるため、残り期間はわずかだがハイシーズンとなる2月中にスキー、スノボを楽しみたい。