パウダースノーが楽しめる北海道
やはり国内で最もスキーを堪能できる場所といえば北海道。
これまで春スキーといわれる3月に本州でしかスキーをしたことが無かった人間から言うと1-2月の北海道は別世界だ。
例えるならば「ザラメ」と「片栗粉」。
大粒のザラメ上の氷を滑る感覚と、きめ細かな片栗粉の上を滑るような感覚ほど雪質は驚くほど違う。
雪上はきめ細やかな粒子が常にぶつかり合い動物が鳴いているような音がする。
北海道はシベリアから吹く冷たい空気が、多量の水分を含みながら北西の季節風として日本海を渡り、水分を含んだ空気が密度の高い雪雲をつくり、北海道の西海岸地域に多量の降雪をもたらす。さらに内陸部を経由した冷たく乾燥した空気が独特の乾いたパウダースノーをもたらす。
この雪質を求めて世界各国から人が集まる。飛行機で飛んできてもこの雪質はかけがえのないもので、世界を惹きつけるコンテンツでもある。
日本に住んでいれば、たかだか2日ぐらい休みを取ることができれば世界でもまれにみるパウダースノーを体験できる。テーマパークとは違い人工的にこの雪質はつくれない。自然が作り出した結晶だ。
地球温暖化により北海道の気候も変わる。
自分の年齢も重ねることになるが、地球の温暖化でこの上質なパウダースノーも近い将来なくなるとされる。
来年もはたして同じ雪質に出会えるものなのか。
かけがえのないこの環境をこの瞬間に、じっくり味わうべきだ。
毎年これが最後だと思って今年も北海道に飛ぶ。